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黄色い鳥器店&匙屋[国立]

(前回の)古道具『LET'EM IN(レット・エム・イン)』を出て、さらに奥に数分行くと住宅街の中に溶け込んで『黄色い鳥器店』があります。

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店頭にはグリーンが多く、軽く「花屋!?」と思ってしまいますが、しっかりうつわ屋さんですw

店内の棚には、皿やカップなどの器がぎっしり♪
さらにカウンターがあるせいか、軽く「立ち飲み屋!?」と思ってしまったりw

器のほかにも、キッチン系雑貨なんかもあり、店名に由来してか、鳥や動物を模した雑貨が多かった印象ですねー☆

女性お二人でやっているお店だけあって、女性心をがっしり掴むお店です。

つづいて、一度線路を渡り、線路沿いを駅方向に戻っていくと、"古びた商店"という佇まいの『匙屋(さじや)』が現れます。

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JR国立駅からの場合は、歩いて3,4分というところでしょうか。

ご夫婦でやられているというこのお店は、名前の通り、木の手作り匙屋さん。
白い壁に、かわいいかんじの木の匙がディスプレイされていて、キレイです♪

匙に使う木は、さくら、くるみ、いちょうなど実のなる木にこだわっているそうですよ。匙のほかは、お玉、しゃもじ、お盆なんかも。

その他、漆器や陶器などの小物もギャラリーのように飾られていて。。。
すっかり、まったりと穏やかな気持ちになって、長居したくなってしまうお店です♪

黄色い鳥器店【HP
東京都国立市北2-33-11
TEL.042-537-8502
営業 11:00~18:00
定休 月・火曜

匙屋【HP
東京都国立市中1-1-14 松葉荘1階
TEL.042-577-5075
営業 12:00~18:00 
定休 通常月・火曜
※不定休のため、要問い合わせ

LET'EM IN[国立]

ネット上で見つけて、かなり好みのお店ぽかったので勇んで行ってきた、国立の古道具「LET'EM IN(レット・エム・イン)」。

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JR国立駅から歩いて10分弱ほどのところにあります。

店内には、北欧や国内を中心とした、いい感じの中古家具やジャンクな小物たちが所狭しと並んでいます♪

たとえば、ヤコブセンのアントチェア&セブンチェア、乾三郎のプライチェアなどのビンテージものや、イタリア軍放出の丸スツール(↓こんなヤツ)などなど。。。

で、それらが相場からすると、かなり安い値付け☆
スタッフの方にお話を伺うと「国立価格ですね」と笑われていましたが、じつはこれらの家具は、海外ではなく、ほとんど日本で仕入れたものだそう。

なるほど、コンテナ(船)代がかからない分、安くできるって訳ですね。

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今回、私が特に気になったのは、F.L.ライトのレターセット。
'98年製造になっていたので、ライトの企画展かなにかで作られたものだと思うのですが、十数枚のポストカード(ライトのドローイングを印刷)+封筒入りのひと箱で千円ちょっとのお値段♪
お買い得!なのですが、最近手紙も書かないしなぁ。。。

それはともかく(笑)、かなりおすすめのお店でしたので、お近くに行った際には、ぜひのぞいて見てください。

LET'EM IN【HP
東京都国立市北2-13-48-101
TEL.042-577-3452
営業 13:00~19:00
定休 月・火曜

Somoan(ソモアン)[国立]

国立にある古道具&カフェ「Somoan(祖母庵・ソモアン)」へ。

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JR国立駅南口を出て数分のところ、うっかりすると通り過ぎてしまいそうな狭い階段をのぼった2Fにお店はあります。

お店の半分がアンティークショップで、半分がカフェスペース。
当初、カフェ・メインでちょこっとアンティーク品が置いてあるのかな、と予想してたので、アンティークものの充実度にびっくり♪

リネン系、メルスリー(裁縫道具)な小物、古いアイロンやミシン、トルソー、帽子やかばんから、味のある古板に建具や椅子などの小型家具。。。

ガラクタともいえそうな、ジャンクで、シャギーな品々がたくさんで、テンションが上がります。

また、天井を抜いて、白く塗られた小屋組みが露出しているのですが、そこにも色々飾られてたりw

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そして、マスターも味のあるお人柄w
お客が私一人だったので、色々お話を聞かせてもらいました。(→土曜の午後にそんなんで大丈夫か?と余計なお世話も。。。)

ユーロ高がつづいていた最近は、海外への仕入れもあまり行かなくなり、日本のものが増えたかな?とのこと。

ちょっと気になったのがカフェスペースの、英字新聞で作られた照明シェード。
「お手製ですか?」と尋ねると「そう。トルソーを英字新聞で型どって、シェードに仕立てた」そうで、すごいおしゃれなんですよぉ。
うーん、ちょっと真似したい!!w

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カフェスペースも、古板の天板にアンティークな椅子。
脇にある、小椅子もかわいい。

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カフェオレを所望して、ホッとひと息♪

とりあえず、国立に行ったら、寄って損のないお店ですよー☆

Somoan(祖母庵)【HP:なし】
東京都国立市東1-6-13 パティオマグノリア2F
TEL.042-572-7787
定休 日・月曜

番外編『古道具 中野商店』

直接"古道具屋めぐり"とは関係ないですが、こんな題名では読まないわけにいかないでしょう、川上弘美著『古道具 中野商店』。

で、まぁ、面白かったので、ご紹介しますw

さて、(作家買いではなく)この題名のこの本を、手に取ろうとする人は、きっと俗世からちょっと離れた、ある意味浮世離れした世界を味わってみたいと思っている人ではなかろうか。
事実、私もそういう気分でこの物語を読み始めます。

期待にたがわず、古道具屋『中野商店』を舞台に、個性的な登場人物たちが織り成す、まったりとした日常と小さな事件が描かれてゆきます♪

店主・中野さんは変人ではあるものの、思ったよりも俗物。
かえって、その姉・マサヨさんの方が"ゲイジュツカ"で、雰囲気あり。
そして、物語の語り部であるヒトミが、実は一番の現実逃避者か。

女性の著者ゆえ、店主やアルバイト店員タケオなど男性の心理描写には不満が残りますが、マサヨ×ヒトミ、店主の愛人サキ子×ヒトミの掛け合いなどは味わい深い。

やがて、中野商店は「閉店=解散」→「リニューアル=再会」となり、物語的にはハッピーエンドなのでしょうが、読者的にはなんか"アン・ハッピー"。
若い2人(ヒトミとタケオ)が俗世に戻るのはやむを得ない(むしろ必然!?)としても、中野さんやマサヨさんが再び俗世にまみれるのは残念ですねー。

中野商店は中野商店のまま足りえたら、読者は夢を見つづけられたのかもw

予想していたより、ちょっと恋愛風味が強いのですがw、興味のある方はぜひ読んでみてください。

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Profile

市朗。横浜在住。
建築学科卒。30代。木フェチ。
とくにオークやナラがよいですねー。
F.L.ライトやハンスJ・ウェグナーが好き。

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